じゅんじ@元予備校講師
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予備校講師のじゅんじ(@kansaijuken)です!
関正生先生の新書籍、英文法ポラリスが発売されましたね!
早速、私も買いました。
予備校講師としては、最新の参考書は常にチェックしていますが、関先生の書籍は特に入念にチェックします。。
今回の記事では、英文法ポラリスについて、批評をしてみました。
購入の参考になればと感じます!
目次
志望校のレベルの問題だけ解ける
この参考書の最大の特徴は、志望校レベルの問題だけ解くことができることですね。
従来の参考書であるネクステージやヴィンテージは、基礎から応用問題まで全て載ってあるのが普通でした。
しかし、基礎が出来ていない受験生や、そもそも志望校が高くない受験生からすれば、そこまで細かい問題は必要ありません。
基礎をしっかりとやれば成績は伸びるんです。
いきなり細かい英文法を覚えるよりも、まずは基礎的な文法事項をマスターしていくほうが英語の上達は早いんです。
なので、英文法の参考書も、レベル別に解いていくのが一番いいんですね。
また、ポラリスはレベルが3つに分かれています。
レベル1はセンター試験・日東駒専・産近甲龍あたりのレベルの大学の問題ですね。
レベル2はセンター試験完成・GMARCH・関関同立・地方国公立大学レベルの問題。
レベル3は立教・青学・同志社・早慶上智・難関国公立大学レベルの問題です。
レベル3に同志社大学が入っていますが、実際同志社志望にはレベル3なんていらないですね。
同志社は偏差値は高いわりに、英文法の細かい知識はいりませんから。
関東の予備校講師は同志社大学を過大評価していますね。
1.標準レベルを批評
どんな受験生にもおすすめですね!
問題の解説は至極わかりやすいです。では、まず英文法ポラリスのレベル1である標準編を批評しましょう!
この標準編は、ある程度英文法の知識がない人でもすんなり解き始められる参考書ですね。
中学レベルの英文法知識があるのならば、レベル1がちょうどいいですね。
初学者にもわかりやすいように、英文法の本質をまとめてくれています。
関先生らしい解説ですね。
問題の選定は、大学の問題から適当に取ってきているわけではなく、きちんと問題自体の難易度から選んでいるのがわかります。
選択式の問題から、並び替えの問題もあり、様々な英文法の形態の問題に対応できる力をつけることが出来ます。
構成は、時制、助動詞、仮定法、受動態等のテーマごとに区切られています。
なので、ランダム形式で勉強する参考書ではありません。
あくまでも、知識をつけていくインプットの参考書ということになります。
ネクステージなどを終えて、アウトプット力を試したい受験生は、ファイナル問題集等で演習していきましょう。
2.応用レベルを批評
問題自体は、レベル1よりは多少選択肢がややこしい問題が増えたかなという印象です。
レベル2の応用レベルはレベル1よりも、もう少し受験の定番問題を扱った参考書です。
関先生の英文法講義ページ自体は、レベル1よりも細かい解説が多少多くなっていますので、英文法問題に多少自信がありMARCHか関関同立を目指す受験生向けの参考書ですね。
ただ、最初のページから、「近い未来は進行形」、「確定した未来は現在形」等の言葉の説明をしていますので、そもそもそんなこと聞いたことないよという受験生は、レベル1を終えてから取り組むべき参考書でしょう。
良問ばかりよくここまで揃えたなと感じますね。
解説は、問題の他の選択肢がだめな理由を書いていない問題も多いですが、講義をきちんと読んでいれば分かるようになっています。
本の構成はレベル1と殆ど変わりません。
ネクステ等の参考書を終えて、本質的に英文法を理解できていないなと感じるMARCH・関関同立受験生は解いておくべき参考書ですね。
また、ネクステやヴィンテージをやるよりも、英文法ポラリスレベル2に取り組むほうがおすすめですね!
3.発展レベルを批評
どんな人におすすめなの?
関関同立には必要ありません!
レベル3はかなり難しそうに思ってる方が多いですね。
しかし、問題自体は難問ばかりというわけではありません。
レベル3の発展レベルはかなり難易度の高い英文法の問題集です。
早慶のような、教科書に載っていない英文法の問題も解けるようにしたい受験生向けですね。
立教と青山学院志望以外は、MARCH&関関同立志望でもレベル2で良いでしょう。
早慶志望は、レベル1→3で良いですね。
受験生レベルを多少超えている問題も扱っていますが、基本的には良問揃いです。
解説は、難しい問題にもどういう解法をすれば良いのかが重点的に書かれてあります。
従来の参考書は、解説に必要な知識の紹介しか書いてないですからね。
難関大志望者にとっては、かなり力をつけられる参考書です。
本の構成自体は他のレベルと変わりませんね。
総評
今回の記事では、英文法ポラリスに関してレベル別に批評をしてみました。
レベル別に分かれているので、効率よく勉強をすることが出来ますね。
学校で使われるようなネクステージやヴィンテージ、スクランブル等の参考書は正直必要ないのかもしれませんね。
かなりの良書と言えます。
関関同立志望はレベル1→レベル2を順番に解いていきましょうね!
立教と青山学院、早慶志望はレベル1→レベル3でOKです。
ちなみに、国公立志望でセンター試験のみの英文法問題だけで充分な人ならばレベル1だけでOKですね。
・レベル別に分かれているので、自分の学力レベルに合った参考書のみを解けるので効率がいい
・ネクステやヴィンテージ等の代替として使える
・立教・青学・早慶志望はレベル1→3、関関同立・MARCHはレベル1→2、センターのみはレベル1でOK
・関先生英文法の決定版