じゅんじ@元予備校講師
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予備校講師のじゅんじ(@kansaijuken)です!
大阪府立箕面高等学校の進学実績がやばいと話題になっている。
実際に公式HPに行ってみたらたしかにやばかった。
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目次
箕面高校平成29年度進学実績
なんと、有名海外大学の名前がズラリと並んでいるではないか。
合格した人数は17名だ
大阪府立箕面高等学校は地域四番手の公立高校である。
偏差値も高校受験偏差値で66である。
数年前まではこの高校は偏差値50台の高校だったはずだ。
今は進学校と言えば進学校ではあるが、普段スポットライトが当たるような進学実績を出すような偏差値の高校ではない。
実際に、箕面高校といえば、国公立大学に進学している生徒よりも関関同立に殆どの学生が行くような学校である。
39歳・現役最年少校長の存在
一体何が起こったのかと思う人が多いだろう。
もちろん、理由がある。
大阪府立箕面高等学校には、あの39歳で最年少校長となった日野田直彦校長がいるのだ。
海外で育った日野田さん。
彼は日本の学校を見て、衝撃を受けたのだそうだ。
ただ、授業を聞いてノートを取る学生が優秀な生徒として扱われていることにである。
海外では、積極的に自分の発言をすることが当たり前だ。
しかし、日本の学校教育では、授業中に発言をすることなど許されていないことが多い。
こんな教育方針では、海外で活躍できるグローバル人材が育つはずがないのだ。
彼は、周囲の反対を押し切り、生徒主体の授業改革へ進めていったのだ。
英会話学校として有名なベルリッツと提携したり、ハーバード大学やMITなどの学生が来て、ワークショップを開くなど、従来の教育現場ではありえないようなことを次々と取り入れていったのだ。
公立高校で改革を行うなど、旧態依然の教育現場である公立高校では、苦難の連続だったであろう。
しかし、その結果として、2017年度の進学実績が海外大学への多数排出に至ったのである。
公立高校では、信じられないような実績である。
他のどの高校を探してもこのような実績はありえない。
箕面高校よりも、偏差値が高い高校でもだ。
もちろん、海外の大学へ行くことが日本の大学よりも勝っているということではない。
けど、日本人が日本の大学に行くのが当たり前という常識は、日本人の海外活躍の幅を狭くする可能性も高い。
箕面高等学校の日野田校長を筆頭に、偏差値が高い大学へ進学することが正義であった日本が変わっていくのかもしれない。
いや、必ずそうなって欲しい。
他の高校の海外大学への進学人数は?
では、他高校の海外大学への進学実績はどのような数字なのだろうか?
特に、大阪よりも教育に力を入れ、世界一の経済都市である東京とくらべてみよう。
日比谷高校
東京都で有名な都立高校と言えば、日比谷高校である。
日比谷高校は東京大学に53名も都立高校なのに合格させたことで有名だ。
偏差値は72である。
進学実績を調べてみると、海外大への進学人数は4名だった。
偏差値は高く、有望な高校生がいるにも関わらず海外への進学はあまり考えていないのだろう。
お茶の水女子大学附属高校
次に、東京の高校で最も偏差値の高い女子校であるお茶の水女子大学附属高校を調べてみよう。
お茶の水女子大学附属高校の偏差値はなんと77である。
進学実績を調べてみると、2017年度は0名である。
学校として、海外の大学への進学は全く力を入れていないのだろう。
開成高校
最後に、私立の名門、開成高校を調べてみよう。
言わずと知れた、超進学校である。
東京大学への合格人数が現役だけで103名である。
偏差値は78である。
間違いなく、学歴社会のトップに立つ高校である。
そんな開成高校の進学実績を見てみると、進学人数は7名という結果だった。
日本の高校が海外大学へ進学するのは現状、超進学校でも少ない。